エレファントの英語教育実践道

私の英語教育と,これからの英語教育について。

Youtube動画と、文法書はあればあるほどよいなあと感じた時

本日は、最近見たyoutube動画で気になったことを、自分でもう一度調べてみたことを書いていきます。

 

最近流行っているyoutube動画はこちらです。

 

www.youtube.com

やり直し英語塾のナオックさんです。

 

このチャンネル内の動画の一つにseeの使い方について説明した動画があります。

 

「彼が食べているのを見た」という日本語を英語にした時

 

I saw him eating it.

I saw that he was eating it.

 

という2つの例文を示し、前者は日本語の意味を正しく英語にしており、後者は「状況などから彼が食べたのがわかった」、つまり直接見たわけではない、という説明がありました。

 

ああ、確かにそうだな!と思い、かつ、中高生には「そうだったのか!」とウケそうなネタだなと思いました。

 

ただし、以下の本には次のような説明があったので少し注意が必要だなと思いました。

 

He saw her answering the letters means 'He watched her doing this' but He saw that she answered the letters could mean either 'He noticed that she did this' or 'He made sure by supervision that she did this'. (pp. 304-305)

 

で、この説明についてさらに色々な文法書を辿って調べていると、このseeとは直接は関係ないが、知らなかった説明に出会ったので紹介。

 

下のこの本を読んでいたら、

英文法総覧

 

thatの省略には一定の決まりがあり、thatがある場合とない場合とでは、意味が異なる場合もあるので注意を要する。一般に、thatのある形は、主節の動詞によって表されている状態が、時間的に先行する文脈や場面となんらかのかかわりをもっていると考えられている場合に用いられ、thatのない形は、主節の動詞によって表されている状態がそういう先行部分とのかかわりなく現前しうると考えられる場合に用いられると考えてよい。

 

(1) a. I guarantee he will do it. <彼はきっとすると思いますよ>

      b. I guarantee that he will do it. <間違いなく彼にそれをさせるようにいたします>

(2) a Did you know you had a flat? <タイヤがパンクしてますよ>

      b. Did you know that you had a flat? <あなたのタイヤがパンクしてるんですよ>

 

(2a)は、のろのろ運転の車を追い越しざまに叫ぶような時に用いられる。(2b)は、同じような状況で、AがBのパンクに気づき何も言わずにじろじろと見ているとする。Bがそれに気づいて、「何かおかしいのかい」とAに聞いたとする。それに答えてAはこの(2b)を用いるのである。(pp. 382-383)

 

とある。

 

で、ここまで説明を読んで、最初のsee thatの表現に戻ってみると、少し関連性があるような気がしてきました。

 

つまり、I saw that he was eating it.は時間的に先行する文脈や場面と何らかの関係があるから、thatがあるのではないかと。

 

で、I saw he was eating it. というふうに言えることできると思うので、それはどちらかというと I saw him eating it.に近い表現なのかなと・・・。(あくまで推測です)

 

 

ここに書いたのはあくまで推測で、生徒などに教える時には基本的には先にあげたyoutube動画の説明で十分と思います。

 

最近はyoutubeで英語関係の動画も増えてきて大変勉強になりますね。

 

また、最近は辞書熱、辞典熱が出てきました。クリスマスや年末にはこういう本が欲しいなあ