エレファントの英語教育実践道

私の英語教育と,これからの英語教育について。

「英語は教わったように教えるな」 若林俊輔 研究社

「英語は教わったように教えるな」 若林俊輔 研究社

 

この本は、若林俊輔先生という,かつて英語教育界を代表する方のエッセイをまとめた本である。

英語は「教わったように教えるな」

★若林先生、今の英語教育は大丈夫ですか?
若林俊輔が生きていたら、今の英語教育にどんなことを言っただろう?――誰よりもラディカルに、誰よりも熱く英語教育について語ることを好んだ故・若林俊輔(東京外国語大学名誉教授、1931-2002)。単行本未収録の雑誌記事を中心に氏が遺した膨大な数の論考から、混迷する現在の英語教育を考えるうえで補助線となると思われる記事を独自にピックアップし一冊にまとめた。「常識」と「俗説」と「流行」に挑戦する「若林流」論争的英語科教育法!

Amazonの内容紹介より)

 

★感想

目次を見ても分かるが、この方は英語教育に関して非常に鋭い視線を持って意見を述べている。例えば,これはタイトルの一部だが,

 

英検はやめてもらいたい

こうすれば英語嫌いになる

四技能のバランスということ

知的好奇心に応える英語教育

基礎を教えることについて

 

などなど、非常に面白いエッセイが集まっている。エッセイ自体が書かれたのは昔のことだが,今になって読んでも納得する内容で大変勉強になり,新しい気づきも多い。

 

 

というか,そもそも「英語は教わったように教えるな」というタイトルが秀逸。自分の中高時代に受けていた英語の授業のような授業はしたくないなと思いつつ,先生になった自分としては,「ああ,まさにこういうことを言ってくれる先生がいたんだな!」という感がして,とても感銘をうけた。

 

Amazonに下の本もあったので,今度読んでみたい。

英語の素朴な疑問に答える36章