2022年は久しぶりに大学での英語科教育法の担当講師となった。
夏休み中の集中講義で、コロナも東京都内は連日3万人を超える中、
対面での実施である。
ただし、学生によってはオンラインのせざるをえない場合もあり
ハイブリッドでの授業となった。
大学の先生が理論面を教授していることを期待しているのもあるが、
学校の教員が本業である私はもちろん、実践面での指導がメインである。
内容としては模擬授業とテスティングを扱う。
模擬授業では2~3人グループで授業を作ってもらい、その後全体で反省会。
反省会では、コルトハーヘンの8つの問いを中心に意見を交換する。
授業の様子を映した録画をみながら気になるシーンなどを見返して、生徒と教員の両方の目線から授業を分析していく予定。
さて、今回の模擬授業では、生徒役の学生にも役割ややってほしいこともそれぞれランダムに割り振る。
目的としては、模擬授業でよくある生徒役の学生が「とってもいいやつ」で、模擬授業が思ったよりうまくいきました!みたいなのを避けたい。
それから、生徒の反応や、英語のアウトプットに対してどうフィードバックする?リアクションする?みたいなところも考えさせたい。
テスティングについては、定期試験の作成をしてもらう。
妥当性、信頼性、波及効果などをレクチャーした後、3観点にもとづいてとあるテストを分析。
テストテクニックや、テスト作成手順などをレクチャーした後、実際にテスト作成。
その後、全員でテストを実際に解いて意見交換する流れを想定している。
ところで、大学で模擬授業や指導法については十分教わったのに、テストの作り方を教わった学生は意外と少ないのではないか。現場で初めてテストを作る新任の先生も少なくないのではないだろうか。
この英語科教育法の存在意義の1つがここにある気がする。
私は運よく、大学の恩師からテスティングについて教わることができた。
大学の時に読んだ本といえば、例えばこれ。
タイトルは強烈だが、出会ってよかった本。あとは英語版もあるが、これ。
最近、アーサー・ヒューズは改訂版の本を出しているので現在読んでいる最中。
これから英語科教育法の授業です。それでは!