この春、英語教員になる方へ
以下の内容でこのプチガイドが構成されています。
英語科に限定した話ではないこともありますが、
少しでも参考になれば幸いです。
4月までにやっておくとよいこと
英語の勉強をしておく
もちろん、4月以降も英語の勉強は進めるべきですが、時間が少しでもあるこの時期に猛勉強することは非常に有意義な時間の使い方です。英検1級を取っていない人はそれを目指すもよし。高校入試や大学入試の過去問を解いて、最近の入試事情にさわっておくのもよいと思います。
・英検の勉強(単純に英語の勉強の目標として。また、面接の練習などもするため)
・高校入試や大学入試の過去問(受験勉強のアドバイスをすることになるため)
・オンライン英会話(ALTとのコミュニケーションを求められるため)
・学習参考書(おすすめの参考書を生徒に教えられます)
・番外編1:洋楽や洋画を楽しむ(おすすめを生徒に教えられます)
・番外編2:海外旅行する(海外旅行の話は、生徒も興味深く聞いてくれるはずです)
教科書を読んでおく
着任先はどこの教科書を使っているでしょうか。聞けるなら聞いてください。わかったらそれを1年生~3年生分通読してください。どこの学年にあたるかわからないからではなく、生徒の学習履歴の把握のためです。また、高校の場合は所在地の地域の中学校がどこの教科書を採用しているか調べて、中学校の教科書も1年生~3年生分読んでおきましょう。これも生徒の学習履歴の把握のためです。中学校の先生の場合は、小学校の教科書を把握して読んでおきましょう。
・小中高の教科書を把握しておく(生徒の学習履歴の把握のため)
スケジュール管理をしておく
現場ではスケジュール管理が重要です。授業の進捗管理、残りの授業時間数の把握。1年間の見通しをつける。そのために、スケジュール帳が必要です。紙でもデジタルでいいと思いますが、普通の学校は紙のほうが無難です。時間割や年間行事計画表などが紙で配布されるので、それを貼り付けられるためです。タブレットでもいけそうなら、タブレットのほうが後々のことを考えるとよいです。新任の先生はとにかく初年度なんとかやっていくことを目標にしてください。そのためには、その1年がどういう流れなのかを知ることが重要です。
・スケジュールを立てると、1年間の流れが見えてきます。
紙の場合はこちらがおすすめです。
タブレットの場合はいろいろありますが、私はOne noteを使っています。
4月からやっておくとよいこと
校内文書に目を通しておく
学校に慣れるには、過去に作られた文書に目を通すのが早いと思います。職員会議資料を読むと、学校の年間の流れがより具体的にわかるはずです。新任の方は、なにごとも初めてのことで戸惑うかもしれませんが、読んでおくと予測がつけられるので先に行動できるようになるはずです。後手後手に回る教員は、生徒から見ても頼りなく見えます。それをできるだけ防いで生徒からの信頼を築けるようにしましょう。
ほかの先生の授業を見に行く
ほんとうはすぐに見に行くのがいいと思われますが、いきなりはほかの先生にとってもびっくりなので、様子をみつつ。その学校で少しでも教えたことのある先生は、その生徒との授業を過去の経験として積んで、新年度の授業を迎えています。それらの授業から学ぶことはたくさんあると思います。また、新卒の方は、研究授業も今後控えていると思いますので、そのためにもまずは、自分の授業を見にきていただくならば、こちらから見に行って学ばせていただくことが大切です。
生徒の顔と名前を覚える
授業は生徒とのやりとりで成立していると思います。そのため、生徒の顔と名前を覚えることがまずは大切です。指名したくても名前が口からでてこない、提出された課題をみても顔が思い浮かばないのでは、授業運営がやりづらいと思います。もちろん、授業以外にもやることがあるので大変だと思いますが、GWに入る前には覚えておきたいですね。
贅沢をいうなら、担当のクラスの生徒の部活などもおさえておくとよいです。練習を見に行ったり。あとは実習のある授業の見学もおすすめです。体育や家庭科の調理実習などは、生徒のふだんの様子とは違う雰囲気があります。