エレファントの英語教育実践道

私の英語教育と,これからの英語教育について。

教員が「育児休暇を1年間取得します」と宣言すると、どういうことが起きるか?

2023年、今年の4月から育児休暇を1年間とります。

 

個人的には、権利を普通に行使しただけなので、わざわざ記事を書くまでもと思いました。しかし、なぜこんな記事を書く必要があるのか、やはりそれは最近のニュースの影響です。

smbiz.asahi.com

たったの1日でも育児休暇を取得したなら、この数に入るわけです。それでこの数字なので、本当に取る人は少ないのだと思います。

 

厚生労働省の資料によると、男性は2週間未満の育休が半数であることがわかります。

www.mhlw.go.jp

2週間未満の育休でも、とれるだけよいと思いますが・・・。

 

今回の記事では、このような日本の状況で、2023年4月から育休を取ることになった私が、その状況を途中報告をします。

 

 

取ることになった経緯。

 教員という仕事は、なかなかにハードである。その上に、育児が重なるというのは、同僚で仕事と育児を両立させようとしている様子をみてその大変さを感じていた。

 そんな中、我が家にも女の子が誕生した。もともと生まれる前から、男性でも育児休暇がとれるというのは知っていた。ところが教員はその仕事の性質上、年度途中で休暇に入りづらい。クラス担任をしていたら、余計にしづらい。授業担当や、クラス担任が年度途中で変わるというのは、生徒に申し訳ないと感じる。

 ところが、妻の妊娠がわかり、出産予定はだいたい年度末に近いということが判明した。年度末であれば、その後に育児休暇をとっても気持ち的にはだいぶ楽である。さらに、今年は高3の担任で、この3月に自分の担任の生徒を無事送り出せる。担任は持ち上がるのが普通だが、もちろん高3だけはそういったものはない。

 まさにいろんなタイミングが重なり、奇跡的にほぼ自分ではベストといえるタイミングで育児休暇がとれることがわかった。

 

「1年間育休取れるじゃん」

 

これはもういくしかない。そう思い、育休取得を申し出ることにした。

 

職場に報告するとどうなるか。

 妻の妊娠がわかり、安定期(妊娠5ヶ月)に入って、管理職へ報告。と同時に育休取得したいと申し出る。これが2022年8月ごろである。快く受け入れてくださった職場には感謝しかない。英語科にも報告。「いいですね!」と声をかけてくださった。やはりそれだけ、男性が育休をとることの珍しさもあるのだと、改めて実感した。同僚は男女問わず、私に声をかけてくださった。

 同時に育休代替教員の募集をかけることになる。これが難航した。公募をかけはじめたのが11月ごろだったと思う。しかし、まったくといって応募がなかったそうである。1年限定の仕事は、正規採用を逃した20代の方なら応募がしやすいだろう。国立学校の教員の経験は貴重だろうと考えて、それなりに応募がくるものと思っていたのが甘かった。兎にも角にも、今は教員不足の時代である。完全に売り手市場なのだ。最終的にはとても良い方に来ていただけることになったが、決まるまではこちらもとても心配であった。

 

日々の過ごし方を考える。

 我が娘は元気です。まだ首もすわっていません。新生児の弱々しい感じから、1ヶ月立って、とても元気に泣いたりする変化に驚いています。時が過ぎるのが早すぎます。寝顔を見ているとあっという間に時間が過ぎ、寝かしつけるために抱っこしているとこちらが猛烈に眠くなってきます。

 そのように過ごしていると、今まで仕事に対し割と熱心だった自分が、子どもの誕生をきっかけに、日々の過ごし方を考えることになった。子どもがいると、できるだけ子どもに接する時間を大切にしたくなり、早めに仕事が終えられるに意識するようになった。対面で行っていた学会の仕事や本の執筆の打ち合わせなどがオンラインになると、とてもありがたく感じるようになった。

 

楽しみしかない。が・・・

 夫婦ふたりでの子育て。子どもの成長を日々感じることができ、ほんとうに幸せに感じる。4月からの育休、たくさんの写真や思い出を残すことを意識している。

 その一方、1年後にきちんと職場に復帰できるのだろうかと不安はある。そのため、育児と平行して、英語力やその他スキルアップのためになにができるだろうかとよく考える。その時間がたくさんとれるかどうかわからないが、せっかくの育休なので有効に活かしたい。

 

 

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