これから英語教師になる人にオススメの一冊!
英語指導で迷子の方,これを読むとスッキリするかも?
まず,著者は大学で英語指導に関する講義・演習をする中で学生から様々な疑問を紹介している。
従来の文法訳読法に戻らずに,どのように文法を教えたらいいのだろうか。
文法指導とコミュニケーションはどのようにバランスを取ればいいのだろうか。
文法指導とコミュニケーション活動をバランスよく取り込むアクティビティにはどんなものがあるのだろうか。
さて,本書の第1章のタイトルは,「文法指導はどのように変わってきたか」である。
そう,文法指導のスタイルは変わってきているのである。
おなじみの文法訳読から,話題のフォーカスオンフォームまで流れがわかるように説明されています。
約10年前に高校で受けた私の授業は,「文法訳読」です。
私の受けた典型的な英語の授業の流れは・・・
はい,恥ずかしながら授業中は,ほぼ寝ていました。
ただ,当時はこの授業が悪いとは微塵も思っていませんでした。英語の力がつかないのは,自分の理解力のなさと,頭の悪さ,予習復習をしない自分のせいだと思っていたのです。
外国人に接した高校生の自分っていうのは、こんな感じで、言いたいことはあるのにそれをとっさに英語にできない。文法の問題をやったりするだけではダメなのだと感じた。
さて、今は流れ的には文法指導も意味中心。
つまり意味のやり取りを通じて、文法を指導する。
どんどん使わせて間違えさせて習得を促す。
使わせるということは、スピーキングやライティングだけにとどまらず、リーディングやリスニングでも使うということはあるかもしれない。
ところで、自分が高校生の時のような昔は文法指導というと、文法の問題演習や、パターンプラクティスのようなものだけであった。
今後は共通試験も変わり、文法問題がなくなり、高校の英語の文法指導は様変わりするかもしれない。