新年度の授業について、色々と考える時期ですね。
今日は、次の本を読みながら色々と考えたことを書いていきます。
やたらと書名が長いこの本、他の教科も同様のタイトルで出版されています。
それぞれの著者はおそらく各教科界隈でかなり大御所の方と思われます。
それで、本書を読みながら、というか、新年度の授業準備っていったい何よ?
というか、実際に準備してみると、こうするともっといいんじゃないかな?と
思ったことがいくつかありました。
評価までの手順を、この本では次のような流れで示しています。
1.学年ごとの目標設定
2.年間指導評価計画の作成
3.評価規準の設定
4.授業
5.評価
かんたんにするとこんな感じでした。
まず、1では学年ごとの目標を設定すると、Can doリストのような形式で作成する。教科会などで検討する、とありました。ですが、教科会などで検討する、となると、新年度が始まってからでないとできないのだろうか?とか、新年度の忙しい時期に検討・作成できるのだろうかと疑問に思います。とすると前年度中に新年度の目標は検討済みであることがベストであろうかと思いました。
つぎに、3で評価規準を作成するとあります。しかし、評価規準作成と同時にテスト案を作っとくのがベストであろうかと思いました。すべてのテストをつくることは現実的ではありませんが、評価基準・規準に本当にマッチするテストができるのかという疑問不安が拭えないまま授業をしても、と思います。そもそも、評価規準というルールのようなものがあるのに、テストという具体物がないまま指導するというのはどうなんでしょう?
最後に、この本は問題実例ものせてあり、その多くはかなり有用で現場にそったものが多いと感じます。その点で、評価を考える際の1冊としては間違いなく読んでおくべき本だと思います。