ICT、"Icani Chant Tukauka"
(いかにちゃんと使うか)
文部科学省のHPを見ていて、気になる調査結果を発見。
それがこちらです。
ICT機器を使ったとする学校の割合は高校で91%です。
一方、その具体的な活用状況については、
ほとんどが半分以下になっています。
唯一90%に近い割合なのが、「教師がデジタル教材などを活用した授業」です。
これ、多分電子黒板などでデジタル教科書使ったり、プロジェクターでパワーポイントを使ったりということをさしているのではないかと予想。
回答は自己申告だったと思うので、おそらくですが。
とすると、図の下部にある参考にOECD PISA2018調査の結果がのっていますが、
その内容にも納得。生徒は学校の「外国語」の授業でICT機器を使っていないと回答した割合は67%です。
つまり、教員側は9割、ICTを使っていると考えているのに、生徒はあまりICTを使っている(活用している)とは思っていないということでしょうか。
また、生徒などがキーボードを使って書く活動が30%程度と書いてあります。
もちろん、書く活動は大事ですが、ただパソコンを使って何か書けという授業が多いような気がして私は要注意なカテゴリーだと思います。
つまり、30%のうち、どのくらいの生徒がキーボードで書く授業で「役に立った」と思っているか。あまり多くないのではないか、と思います。
そういう意味でこういった活動で良い事例があったら、もっと共有されるべきと思います。
また、オンラインを利用して、遠隔地にいる外国の方などとコミュニケーションをとるという活動も具体例として上がっています。
これも要注意で、一回きりではほとんど意味がなく、学びがないのではないかと。
本当にいい事例、そして研究結果などがあったら教えていただきたい。
どんだけ、この活動について、そんだけの費用対効果があるのかと。
基本的に、学校は教室内で、学校内で完結する授業内容はやりやすいですが、
離れた場所にいる誰かとコミュニケーションする、やりとりするとなったら
相応の準備が必要になります。その時間を使ってまで、いいものなのか、
まだまだわからないことがあります。