最近は、「図式的オーガナイザー」なるものを調べたり、使ったりしている。
図式的オーガナイザーとは、オースベルという研究者が有意味受容学習理論の中で提案した、先行オーガナイザーをもじって、大村彰道という方が名付けたとされる。
今でいうと、マインドマップに近いものである。
最近はグラフィックオーガナイザーと呼ばれることが多いか。
文章中の内容を、文章ではなく、概念で表し、それぞれの関係を図にしたものである。
このような図を渡されると、何も渡されなかった人よりも、概念間の関係の理解が若干促進されるようです。
授業のワークシートで、教科書本文の内容をとらせるために、
図式的オーガナイザーなるものを利用することがある。
タイミングや、やり方が色々あるが、生徒の頭の中でどう作用しているか。
1.読解前に提示するパターン
・授業の導入で、教員主導で、オーラルイントロダクションなどで使う。
2.読解中に提示するパターン
・概念間の関係を矢印などで表した、読み取らせるところを空欄にしたワークシートを配布し、生徒は読みながら空欄を埋めていく。
3.読解後に提示するパターン
・一度本文の内容をとったあと、概念間の関係を矢印などで表した、読み取らせるところを空欄にしたワークシートを配布し、もう一度生徒を本文に戻らせて空欄を埋めさせる。
・授業中に、教員の発問などで、黒板などに提示してある図の空欄をうめたり、関係を確認したりする。