エレファントの英語教育実践道

私の英語教育と,これからの英語教育について。

英語授業研究学会関西支部秋季大会に行ってきました

今帰りの新幹線の車内でこの記事を書いています。

英語授業研究学会関西支部の秋季大会に参加してきました。

 

午前中は中学校1年の英語の授業で「自由進度学習」を取り入れた授業実践発表でした。

「自由進度学習」については、最近さまざまな本が出ていますね。

 

 

 

実際には自分もわかっているようであまりわかっていなかったこの「自由進度学習」

今回の発表で、実際に取り組まれている生徒さんの様子がビデオを通じてよくわかりました。

使っているハンドアウトや指導案などがpdfでも配布されて大変助かります。

 

午後は高校1年の論理表現Ⅰの授業を見てきました。

論理表現というと教師主導で文法のドリルやライティングが行われることも多いと聞きます。

ですが、言語活動にうつる前に、目的・場面・状況を確認しつつペア活動や、

重要な表現などを生徒にインプットするプロセスなどをビデオを通して拝見することができました。

また、授業内ではいわゆる生成AIを活用して生徒がライティングをしていく様子を見ることができました。お話の中ではほかにもいろんなAIサービスが紹介されていました。

 

captions AI

www.captions.ai

こちらは動画内に字幕をつけてくれるAIサービスのようです。

 

GPTZero

gptzero.me

こちらは生徒の作文がAIによって書かれたものなのかどうかチェックできるAIサービスのようです。

 

最後の講演は、学習のための評価というテーマでお話しいただきました。

例え話を交えてくださり、本当にわかりやすかったです。

で、全国学力・学習状況調査についての話もあったのですが、その話も勉強になりました。

この話を聞いて、学校で行われる定期テストなどは、学習のための評価になっているのかな?

いや、あまりなっていないな、と自分の取り組みを反省しなければと思いました。

 

テストの結果を受けて「何がわからなくて、どこの部分ができなくて」を把握できるか、という視点。

最近自分で作っているテストは、波及効果や実用性(いかに作りやすいか、採点しやすいか、など)を意識しすぎているなと。

 

最後の懇親会にも参加して、とてもいい会になりました。

 

ところで

研究社さんのブースにお邪魔して、

ライトハウス英和辞典の見本を送っていただけることになりました。

第7版が出たのは知っていたのですが、本屋さんに行けてませんでした。

今から楽しみです。

 

 

帰り道、

関西支部の温かみが感じられて、とてもいい大阪遠征だったなーと歩いていると

嫁が「大阪に行ったら、りくろーおじさん買ってきてほしい」といっていたのを思い出しました。

新大阪に売ってましたがすごい行列!

とても新幹線までの待ち時間で帰る列ではないと諦めましたが、

新幹線改札内にもお店があり、買うことができました。

 

が、なにが有名なのかわからず、とりあえずバタークッキーを買ってしまいました。

ほんとうはチーズケーキが食べたかったそうです。

www.rikuro.co.jp

国連英検特A級試験を受けてみた

2023年10月22日に筑波大学茗荷谷キャンパスにて、国連英検特A級試験を受けてきました。

 

育休中の英語勉強のモチベーションにこの試験を受けようと決めたのが約6ヶ月前。

 

国内最難関の英語資格の一つともいわれ、実用英検1級の合格者が次の資格として目指す試験とも言われています。

 

次のリンク先より、特A級合格者のTOEIC平均スコア、実用英検1級保持率が書かれています。国連英検 : 試験概要

 

TOEICスコア平均967点、英検1級90%を超えています。

 

まぎれもなく、とてつもなく、難しい英語の試験であると思われます。

 

で、実際に勉強してきた感想と、受けてみての感想です。

 

1.国際問題について詳しくなれる。英語をツールとして、情報をインプットする機会を持てる。コンビニの英字新聞やForeign Affairs, Foregin Policy, UN Newsなどで情報をインプットしました。Oxford出版のA Very Short Introductionもよかったです。

 

2.国連英検ということで、国連についての知識が問われます。大事なことが起こった年号や日付も覚えることになります。「新 わかりやすい国連の活動と世界」を読みました。

 

3.試験受けてみたら、まったくノーマークの知識を問われてお手上げでした。今回の英作文のテーマは the International Telecommunication Unionでした。そもそも最近は試験の問題の傾向が少しずつ変わってきていて、本当に国連の知識がないと答えられない問題になってきていると感じました。(2017年の過去問からやってみての感想)

 

4.けっきょく単語力がものをいう世界は実用英検とほぼ変わらず。abrogateと似た意味の単語であるannulを選ぶとか。

 

合格者は本当の英語強者であるとともに、国連の知識について熟知している方という方になり、ただただ今は尊敬するしかありません。

 

実はこの試験をうけたとき、30分時間が余ってしまいました。120分の試験でです。

 

暇だったので、自分の書いた英作文を問題用紙に書き写しておきました。

 

ですが、なんと家に帰ってびっくり、大問1を丸々やってなかったことが判明しました・・・。無念です。