エレファントの英語教育実践道

私の英語教育と,これからの英語教育について。

授業動画を分析する前に、字幕作成の効率化をしたい

授業動画を撮った後にどうするか。

 

自分の授業を振り返る必要が出てきた時、どのように振り返るか。

 

自分の授業を撮影して、後で見返すと色々発見がある。

 

それはただただ流し見でもいいけども、最近は分析に近いことをやっています。

 

で、分析をする前に下準備をする必要があります。

 

教師や生徒がしゃべっていることを文字にすることです。

 

どのようにやるのが効率がいいでしょうか?

 

 

1.Youtubeにアップロードすること

 

もちろん、非公開です。利点はいくつかあります。

 

まず、自分のスマホなどから気軽に見られるようになる。

 

そして、字幕機能が使える。字幕機能は便利です。何もしなくても勝手に字幕がつきます。

 

もちろん、字幕は全てには入りません。完璧ではありません。でも、ないより100倍マシです。

 

さらに、再生速度が変えられるので、時間がない時などは

 

とりあえず1.5倍速などでも見られる。

 

2.ELANやPraatというソフトを使うこと

 

どちらも、フリーソフトです。

 

動画や音声を再生しながら、スクリプトを作成することに向いています。

 

この前の英語授業研究学会では授業の分析を担当しました。

 

その時はpraatをを使いました。

 

その時ELANの存在は知りませんでした。ELANの方が高機能です。複雑ですが。

 

しかし、30分間、ほぼ教師と生徒の英語でのやりとりをスクリプトするというのは、

 

作業にするとかなりしんどいですね。

 

3.Youtubeで自動作成された字幕をコピペする

 

先ほど、動画をyoutubeに非公開でアップロードすると、

 

字幕が勝手につくという話をしました。(非公開・公開にかかわらず字幕はつきます)

 

で、この字幕をテキストデータとしてコピーする方法があります。

 

方法は以下のとおりです。

 

パソコンからYouTubeの外部字幕データをコピーするには、以下の手順を行います。
1. YouTubeから目的の動画を再生する。
2. 画面下の概要欄の最下部にある「文字起こしを表示」をクリックします。
3. 画面の右側に動画の文字起こしが表示されます。
4. タイムスタンプを消す(くろぽち3つのボタンを押す)
5. 表示された文字起こしをコピーする。
6. コピーした文字を貼り付ける。(エクセルなどが便利)

Googleに教えてもらいました。カッコ内は私が追記しています)

 

はい、これでタイピングする手間が若干省けます。

 

ということで、字幕を効率的に作る方法について記事にしました。

 

字幕を作る前に、音質のいい、教師や生徒の声がクリアに聞こえるように

 

授業ビデオを撮影する必要があるのですが、

 

それについてはこれからもう少し考えようと思います。

 

いい方法や道具が見つかれば、今後ご紹介します。

 

 

 

努力ではなく、正しい指導を。村上加代子先生の講演に行ってきました

英語教師の多くは、英語が得意で大好きで教師になる人が大半ですので、自己の経験から「単語のスペリングなどは努力すれば誰でもできるものだ。覚えられないのは、本人の努力不足で怠けているからだ」と考え、「テストすれども指導なし」「叱責/激励すれども指導なし」の人が多いのが実態です。実は英米の小学校ではnativeの子ども達に丁寧に何年もの時間をかけて指導しています。単語の綴りが覚えられず、テストで点が取れないのが、入門期の中学生の躓き、英語嫌いになる最大原因ですが、その大半は教師による「落ちこぼし」と言わざるを得ません。

引用は大学HPから。

ということで、母校の神奈川大学の教育講演会に行ってきました。

今回の講師は武庫川女子大の村上加代子先生。

村上先生の代表的なご著書は

一番上の本以外はもっています。

研究のきっかけは、村上先生ご自身が子育てに苦労した経験からだそうです。

そもそも、研究当初は、英語の特別支援は未開拓分野だったとも言っていました。

日本ではほとんどだれもやっていない状況だったとのこと。

そこからスタートして、道を切り開いていくのは相当なエネルギーが必要だった思います。

 

さて、話を聞いていて思うのは、やはり英語教師としての経験から、

英語はやればできると、そういう教科ですよ、

できないのは努力が足らないからですよと

思いがちだったなと。

 

英語を指導していると、中学生によくあるのはアルファベットのbとdをそれぞれ逆に書いてしまう生徒に遭遇します。

 

また、単語が読めない、書くアルファベットの形が汚い、いびつ、という生徒も少なくありません。

 

そういった子に対して、きちんとした指導ができるようになる必要があるなと。

 

講演会では、そういった子に対して、

村上先生が直接指導なさっている実際の様子を

映したビデオだったり、アイディアの共有がありました。

 

新年度を迎える前に、もう一度読み書きの指導を見直したいなと思った一日でした。

 

昨年度の英語教育講演会の様子は大学公式noteにあがっています。